エスパー探査の主な用途
 
 これからのライフライン等の工事には、事前にエスパーで調査することが、
 重要になってくると考えられます。
 特に設備事故や交通渋滞の回避には欠かせないツールと言えます。
 また、道路の空洞を見つける上でも重要な技術と言えるでしょう。
 その他、遺跡や、不発弾の調査にも有効な手段と考えられております。
 今後は、油汚染土の調査など環境面でも威力を発揮していくことでしょう。


  

■技術と解説

  エスパー調査とは地中の埋設物や空洞などを非開削で探査する技術です。
  
  新たに地中に埋設物を構築するときには、事前にプラントレコードで
  設備状況の確認を行ったり、試験堀りで埋設物の有無を確認しています。
  ところが、古い設備はプラントレコードに記載されていなかったり、
  誤って記載されていることがあります。
  また、試験堀りは交通渋滞の原因となるとともに、ポイントのみの確認である
  ため、連続的な埋設物の確認ができません。

  そうしたこれまでの既設設備の確認を非開削で連続的に行える方法として、
  エスパーが登場しました。


  

■ 埋設物探査

  [  特 徴  ]
 
 ・管路、カルバート、残置杭等の地下埋設物を地上から探査します

 ・深さ3mまでの埋設物を水平±10%の誤差で探知します



■ 非開削工事での調査

 [ 特 徴 ]
  
 ・事前調査

   支障移設の円滑化による工期短縮、
   
   試験掘箇所の削減によるコスト縮減
  
 ・推進中調査 

   推進トラブルの未然防止、安全の確保、
   
   工事テ戻りの防止、推進能率アップ

 ・事後調査

   立会いの内容充実、工事品質の確保、
   
   高事後の陥没事故の防止


 
■ 空洞調査

[ 特 徴 ]

 ・道路下には管路工事等の転圧不足等で空洞が
  
  発生することがあります。
  
  こうした大小の空洞を発見することで、道路の
  
  陥没やこれに伴う交通事故を未然に防ぐことが
  
  できます。




■ 電磁誘導法

[ 原 理 ]

 ・測定対象となる管路、ケーブル等に誘導磁界を
  
  発生させ、地上の受信機により
  
  磁界を測定することにより、位置を測定する
  
  手法です。
  
  磁界を発生させる方法により直接法、間接法、
  
  外磁コイル法、小型発信機挿入法などがあり
  
  ます。
  

[ 特 徴 ]

 ・管路、ケーブルの埋設線形が効率的に調査
 
  できます。
 
 ・管路、ケーブルを個々に測定するため、
 
  管種を特定できます。
 
 ・5m程度までの探査が可能です。